現役の塾経営者のブログです。今回は「いじめ」の対処法です。自分の子どもが、「いじめ」にあっていると分かったりすると難しい問題でもあり、困ってしまうこともあると思います。今回は、我が子が学校で友達にいじめにあっていると分かった場合を想定して、その対処法を考えます。
子供が「いじめ」にあっていると分かったらとる行動。
子供が「いじめ」にあっていると分かったらまずやることは何かです。
いじめ問題は、いじめられている本人にとっては非常に苦しい問題で、命にもかかわる可能性もあります。
まずは、いじめがわかったその時から、お父さん、お母さんが覚悟を決める事です。
覚悟を決めた人間にとって、もはや「怖いもの」などなくなります。
自分の命に代えてでも我が子を守るという決意が必要です。
そして、覚悟が出来たら決して慌てないことです。
そうです。「いじめ」を解決するためには、冷静な判断力と毅然とした行動力が必要です。
このことさえ間違わなければ、「いじめ」の問題は良い方向で解決します。
一方、よくある「いじめ」に対する悪い対処法は、例えば最初から親が冷静さを欠いた行動をとってしまうことです。
例えば親が、学校でわが子が「いじめ」にあっていることを聞いたら、慌てて担任の所に駆け付け、担任にお願いしたら、翌日以降も、なんらいじめはなくならず、担任に「いいつけた」ということでさらにいじめがエスカレートする場合もあります。
くどい様ですが「いじめ」を知ったら冷静な判断と毅然とした行動です。
そして、なによりも、一点の不安も、迷いも無い親の強い勇敢な姿に、子供が安心します。
先ほど、「我が子を命をかけて守る決意」をしてください。と言いましたが、「いじめ」の全容がわかるまではまずこの気持ちを親であるあなたが解かないことです。
よく、頼りにもならない政治家が「命がけでがんばります。」なんて軽く使いますが、私が言っている「命がけ」は文字通り「命がけ」です。
この平和に浸かり切った時代にあっては、本当に「命をかけた人」に、そのいじめに関わっている生徒も、先生も逃げたりごまかしたりは簡単にはできません。
そして、もうひとつ大事なのが、選択肢の一つとして「子供を学校に行かせない。」という選択肢ももっておくことです。
これは、敗北でも甘やかせでもなく冷静な判断で行ってください。
例えていえば「腐った木からは腐ったリンゴしか実らない。」
腐った学校なら行かせる意味もない。子供の命を守ることが優先ということです。
さあもうこれで、毅然とした態度で「いじめに」対処する準備ができました。
それと、いま言ったことは、父性原理で「お父さん」が主になってやるとやりやすいです。
母子家庭の場合はお母さんに「命がけ」で頑張ってもらうか、それに加え叔父さん、伯父さん、社会人くらいの年上の兄がいたらどんどん巻き込んでください。
いじめの実態を徹底的に把握する。
次に子供がいじめにあっていることを知って行うことは、いじめの実態を徹底的に把握することです。
「いじめ」の事実確認は必須です。あくまでも冷静に、じっくりと子供から「いじめ」の実態を聞きます。
いつごろからか、どんないじめか、場所は、いじめたメンバーは、だれか知っている人間は、などメモをとりながらなるべく克明に詳しく「いじめ」の実態を把握します。
そして、そこで把握した「いじめ」事実は必要であれば後で文章にして、対応も含めた書面にして関係者に提示するのに役に立ちます。
このとき、注意点は、いらだったり、おこったり、あるいは、「あなたは何をやってるの」とか「おまえがしっかりしないからこうなる」とか言わないことです。
まず、子供に「お父さん、お母さんがしっかり解決してあげるから、はずかしいかも知れないけど全部話してね。」と言ってあげ、言いやすい環境をつくってあげます。
我が子の事です。取り乱す気持ちも分かりますが、あくまでも冷静になるべく詳しく事実関係をききだします。
とにかく当事者である自分の子供から、冷静に「事実関係」を聞き取ること。その内容は、しっかりメモに残すこと、これが大事です。
学校との話し合い。
ここからはいじめが学校内で起きたことを想定して書きます。
もちろんいじめは学校外の場所でも発生します。それぞれに応じた対応が必要です。
わが子からの事実確認がおたったら、担任との話し合いになります。
この時は必ず担任に会って「いじめの対処」を相談します。
ここでの注意点は、どんなに「いじめ」が酷かったとしても、怒鳴りこむのは得策ではありません。
通常争いごとは両当事者の話を聞く必要があります。
いきなり、いじめた相手当事者に接触するより担任を通すということなので、今の段階では自分の子供の「主観」も入っているという事実認識を持つ必要があります。
とにかく冷静になることです。
そして、このとき、担任の「器量」を必ず見極めます。
もし、担任に「人間力」が備わっていなければ、さらにいじめがエスカレートするリスクさえあります。
この、人を見抜く目は、理屈ではなくもはや直感の世界です。
あなたが、どう感じるかです。
そして、担任に任せようと感じた時は、対処策を一緒に検討します。
このとき親に大事なのは、冷静さと一歩も引かないという「毅然とした態度」です。
ほとんどの教師は「ことなかれ主義」です。
「いじめ」に対し義憤を感じるような人間は最近かなり減りました。
だから、担任には、こちらは、本気で対処する考えで、いい加減な対応をするとかえって大事になることを話すことで担任にも認識させます。
そして、今日以降いじめは「絶対させないことを担任に誓わせます。
このとき、いじめは、犯罪であるという認識をもって、学校でのいじめは、学校の責任において対応しなければ、ならないという前提で話します。
そして、なるべく具体的に「相手の告げ口の仕返し」をさせない方法を協議します。
そして、後日、日時をしっかり決めてその報告をさせます。
ここで、担任にその器量がないと感じた時は、学校側も組織として他の教諭も巻き込んで対応させます。
例えば生徒指導担当、学年主任、教頭、校長を同席させ、協議します。
担任をいかに本気にさせるか。
肝心なのは担任をいかに本気にさせるかです。
そのいじめ問題が、大事にいたるまえに担任あるいは学校側をいかに本気にさせるかです。
このとき、もしも、いじめがそれ以降も止まらなかったときのこちらの覚悟をほのめかします。
組織にいる人間には、これが一番効果があります。
たとえば、教育委員会に直接いじめに関して書いた書面を携え対処を依頼する。
警察への被害届を出す用意などです。
いじめ再発時は、子供の登校をさせないこと、相手の生徒との直接対決。この辺をほのめかします。
ここでは、冷静に、しかも気迫をこめて話します。
相手を怒らすことを恐れてはだめです。
こちらは当然の要求をしているのですからです。
とにかく、担任にとっても、面倒になる前に毅然と対処させます。
いじめている生徒に対してどう対処するか。
いじめている生徒に対してどうするかについてです。
これについてははっきり言って私の経験では、いじめている当時者にいじめを止めさせるのに「いい悪い」は通じないってことです。
つまり、これ以上いじめたら自分が損だ、割に合わないと認識させるしかありません。
もし、担任に「人間力」があれば、クラス全員の前で、「いじめ」は絶対に許さないし憎むべきこと。
もしこのクラスでいじめがあったらただでは済まさないと担任が伝えることは効果的です。
担任の覚悟を伝えることでクラスの雰囲気が変わります。
当事者同士だけの問題でなくクラスの問題にすることで、他の生徒に監視してもらう期待も持てます。
とにかく、いじめられている子供を一刻も早く安心させてあげるように知恵をしぼります。
いじめは、どちらがいい悪いではありません。「いじめ」という行為自体が憎まれるべき行為なんです。
私の塾での対処。
最後に塾でのいじめに対する対処を書きます。
まずは、日頃から、「いじめ」は断じて許さないことを、生徒の前で本気で伝えます。
これで、かなりの効果が実際あることは事実です。
そして、はずみでも「いじめ」の事実があったら大人の本気をはっきり見せます。
先ほど述べたようにこれ以上虐めても大人は本気だし割に合わないと思わせることです。
とにかく、「いじめ」は割に合わないことを体で覚えさせるのが一番です。
塾に通う生徒が学校でいじめにあっているとき、学校にも乗り込むことがありますが、煮え切らない担任にはこういいます。
「私に、明日の朝、30分クラスで時間を下さい。私があなたのクラスの教壇にたって、「いじめがいかに憎むべき所業」かクラス全員の前で話さして下さい。
とか、言うと、まあお願いしますという教師はいません。大概教師が腹くくってくれます。
もちろん、実際いじめが止まらなければいつでも、やる覚悟でいます。
いじめられている子供を守るのは私たち大人しかありません。
とにかく、こちらの「本気度」です。
あいつ、なにやるか分からないぞ!くらい思わしてびびらせておいた方が今の時代は効果があります。
それほど、度胸、骨のある人間が減りました。
あなたも、こんなスタンスで対処してください。
「いじめ」を防ぐことはは命がけの戦(いくさ)です。
戦に一たび出れば、暖かい布団もおいしい食事も十分な睡眠もないのは当たり前です。
実際、ここまで覚悟したらめったに負けません。
もうとっくにファイティングスピリットを置き忘れてしまった場合は映画「ロッキーシリーズ」でもご覧になれば勇気がみなぎります。
とにかく、守らなければならないのは、あなたの子供のかけがえのない命、人生です。
まとめ
今回は「「いじめ」の対処法について!」というテーマでお送り致しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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